金融&IT業界の情報サイト
 
 
 
写真レポート >> 記事詳細

2015/02/16

【資産倍増プロジェクト】ネット証券4社による共同運営、資産運用の普及啓蒙活動『ネットでNISAフォーラム in Tokyo』開催!

| by:サイト管理者


 2015年2月14日(土)、「資産倍増プロジェクト」に取り組むネット証券4社(SBI 証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券)は、東京・両国国技館において、資産運用の普及啓蒙活動としてタイトルを改め『ネットでNISAフォーラム in Tokyo』を開催した。今回で4回目を迎えるという。



 当日は終日にわたりメイン会場およびミニセッション会場で20以上の講演が行われたほか、報道メディア向けに4社長の記者会見も行われた。



 天候にも恵まれ、開演に先立ち次々と会場に訪れる個人投資家に、各社ブースでは資料やノベルティが配られる。



 冒頭の開会挨拶では、松本 大社長(マネックス証券)、楠 雄治社長(楽天証券)、髙村 正人社長(SBI証券)、齋藤 正勝社長(カブドットコム証券)の4氏が登壇。司会は、フリーアナウンサー小川 まどか氏が務めた。



◎資産倍増プロジェクトの紹介(松本社長)
 既に90%以上がネットで取引されている株に比べて投信のシェアは数%程度で、手数料の低下が進まない旧態依然の状況が続いていると指摘。今後もネット証券4社で力を合わせて、個人投資家のより良い環境整備に向けて、日本証券業協会、金融庁、政治家に提言や意見など通じて改革を推進していくと共に、様々なアイデアや気付きを提供したいとした。

◎一年の取り組みを振返って(楠社長)
 昨年はNISA一年目ということで、4社による女性セミナーや本の出版など様々なプロモーションや啓蒙活動に取組み、ネット証券4社合計で101万口座と大手銀行と匹敵する数になったと紹介。また、投信の預り残高も1兆円未満から2兆円超えとなったほか、新設したネット証券専用ファンド6本のうち3本の値上がり率が100%を超えるなど倍増した成果を紹介した。

◎関係者としての気持ち(髙村社長)
 このフォーラムの趣旨に賛同し、開催を支えて頂いる運用会社(スポンサー)は前回の7社から11社に増え、支援に対する感謝の言葉を述べると共に、商品を組成する運用会社、販売プラットフォームを提供するブローカー(証券会社)、個人投資家が一堂に会する唯一のイベントとして、多くのプログラムやミニセッションを通じて役立ちたいとした。

◎今後の取組みについて(齋藤社長)
 NISAのネーミングの由来と背景のほか、上限枠が100万円から120万円に増えることに触れ、年間(12ヶ月間)を通じて積立てを意識した設計変更には500円ほどと少ない金額から毎月積立が行えるサービスを提供していることを紹介。今後もネット証券専用ファンドなどスペシャルな商品を用意していくと共に、貴重な個人投資家の皆さまと直接お話ができる一日を楽しみたいとした。



 挨拶後は、長い一日を元気に過ごすべく毎年恒例の会場全体による準備体操で身体をほぐす。そして、プログラムがスタート。





 ミニセッション会場も賑わい、運用会社およびネット証券4社の展示ブースには個人投資家が訪れ、担当者と会話する姿が多く見られた。



 報道メディア向け4社長の記者会見では、2年目を迎えるNISAによる相場への影響について、デフレ脱却を背景に貯蓄から投資への流れの受け皿となること、NISAをきっかけに投資を始めた人が3割を占めるなど裾野を広げていくために親和性があり、残高の厚みや積立による今後の効果に期待ができるとした。

 人気商品の傾向については、REIT(上場不動産投資信託)やノーロード(販売手数料無料の投資信託)の人気が高いとし、その背景として低金利時代における手数料のインパクトの大きさを挙げ、対面による窓口販売では手数料を重視したPUSH型の営業スタイルが多くあるという中、圧倒的な商品数の中からそれぞれの嗜好に合う商品を自分で選ぶことが出来る動線を持つネット証券の優位性について触れ、コストの透明性を高めるための業界共通ルールの整備と合わせて、その認知を広げていくことが重要だとした。

 その上で、NISAは損益通算が出来ないことや、途中でリバランスが出来ないといった設計上の課題改善のほか、メディア、当局、金融機関といった社内ルールで投資が簡単に出来ない業界関係者向けのNISA活用に向けた新たな設計など、長期投資に耐えうる仕組みづくりが大事だと語った。



 昨今、NISAの開始と共に、株式やFXといった刻々と変化する値動きとマーケット情報から投資家が自ら銘柄を選び執行するトレーディングツールに加え、中長期的な資産運用に向けてさまざまな将来シナリオに沿って設計された投資信託の内容を深く理解して銘柄を選ぶためのスクリーニング機能や、第三者からの提案やアドバイスをもとにリバランスを行いモニタリングするための資産管理ツールが求められている。

 投資に対する初心者や若年層の参加、機関投資家における
スチュワードシップ・コードをはじめとする持続的な成長を促す運用スタイルの促進・啓蒙が広がる中、新しい視点によるツールの進化の行方にも注目したい。

【ネット証券4社:資産倍増プロジェクト】の過去の関連レポート




取材、記事、制作:藤野 宙志 / 撮影、編集:村上 遥 @株式会社グッドウェイ )
07:15 | 写真:投資家向け




 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.