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2013/10/07

【FX懇親会】シストレEA開発者、プロバイダーブローカー等が集い意見情報を交換、EA開発・提供関係者から見た自動売買の現状とは?

| by:ウェブ管理者



 2013年9月26日(木)、システムトレードの世界的なトレーディング・プラットフォームMetaTrader(メタトレーダー)上で動作するFX自動売買プログラムEA(Expert Advisors)の提供や各種エージェントを行うGem-Trade(ゲムトレード)代表の冨山 智広 氏と、EAの提供や情報配信をする株式会社そよかぜ代表取締役の奥瀬 道生 氏は、東京駅に程近い八重洲H-styleにおいて、EAの開発・提供に係わる業界関係者30名ほどを招き懇親会を開催した。


(参考)MetaTraderとは?

 MetaTraderとは、ロシアのMetaQuotes Software社(メタクォーツソフトウェア社)によって開発された高機能で多機能な自動売買トレーディング・プラットフォーム。無料で利用できるMetaTraderは、高度なチャート機能を搭載し、世界中の開発者が作った独自のテクニカル分析(インジケーター=Indicator)やMetaTrader用に開発された多種多様なEAを利用することができる取引プラットフォームとして世界的に知られている。プログラム言語MQL(Meta Quotes Language)により独自のプログラムを開発できるほか、バックテスト機能でそれらを検証したり、デモ口座でリアルタイムに検証することもできる。

 こうしたことから、MetaTraderは世界中のトレーダーから高い支持を受けており、日本でも既に10社以上のFX企業がMetaTraderを導入、自動売買トレーディング・プラットフォームとしてサービスが提供されている。一方で、日本における本格的なシステムトレードとEAを取り巻く環境や投資家の利用実態や運用成績の把握、利用規約やガイドラインの整備、サービスプロモーションの在り方を含めた本質的な取り扱いの議論は、まさにこれからというステージにある中、今まさに黎明期を抜け出しつつある新しいサービスの一つとして、投資家のみならず業界内でも今後の展開とその行方に注目が集まっている。




 午後7時30分から開始された今回の懇親会、主催した冨山氏の挨拶によれば、EA関係者の懇親の場を通じて、様々な意見・情報交換を行ってネットワークを広げることで、EA関係者も交流の深化とシステムトレードの活性化に少しでも貢献できればと願い、今回のイベントを企画したという。

 FXを巡るこれまでの取組みには、健全な成長を促す商品性、投資者保護上の措置、取引価格に対する信頼性を高めるための施策として、レバレッジ規制や個人向け店頭バイナリーオプションの自主規制などがある。業界の軌跡を背景に、今後の当局の指導や規制等の整備の行方に注視しつつも、裁量取引での売買手法に頭を悩ます個人投資家の存在の多さを考えれば、MetaTraderやミラートレーダー(プログラム選択型の自動売買)の普及をはじめ、システムトレード全般における認知向上、利用者の裾野拡大の余地は充分あると考える関係者も少なくない。今回の懇親会は、主にEAの開発・提供に携わる関係者が中心となって集まり、お互いの立場や利害を超えて、忌憚の無い様々な意見交換が行われた。



 

冨山氏、奥瀬氏に当日参加したEA開発者の小川 晴隆 氏を加えての3者対談。(それぞれのプロフィールは対談記事の下段参照)

今回のFX交流会の開催、お疲れさまでした。
いやー、冨山さんが一番大変だったんじゃないですか。
奥瀬さんにサポート頂き本当に助かりました。また、小川さんも今回は一般参加として盛り上げて頂き、有難うございました。

ところで、お二方、今回の感想について率直にいかがでしたでしょうか?

私自身が感じたことは、昨今の自動売買・システムトレードの分野における規制が厳しくなってきているとの見方が多かったことです。

自分もそう思いましたね。

なるほど。自分もそれを最近はよく感じていまして、業界を盛り上げたいなとの想いで今回このような場を作りました。

自動売買は数年前から脚光を浴びてきているとはいえ、逆に新しいサービスでもあり、まだ確立していない部分も数多くあるので慎重になる面も否めませんね。

そうですね。でも、本当に今回は感慨深いものがありました。なにしろ、ここまで自動売買が拡がるとは、、、自分が最初にシストレに携わった7年ほど前の時代には思いもよらなかったので・・・。
小川さんとは、もう7年前からシステムトレード・自動売買に関する取組みを一緒にやってきましたが、あのときは自動売買システムを組み上げるのに大変な苦労をした覚えがあります。

そうですね。単なるバックテストツールだったトレードステーション2000iを軸に、データを取り込むソフト、データを流し込むソフト、発注するソフトなどなど、複数のサードパーティーのソフトを組合わせて使い、ようやく自動売買ができたという状況でした。

ええ、とても人間がやることじゃなかったですね・・・(笑)。当時は自動売買の構築先としてA証券で225先物やS&P500先物のデイトレーディングを行う方法などが主流でした。

A証券ではAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を公開していましたよね。

そうですね。機関投資家や個人でも本当にトレーディングでご飯を食べているプロの投資家のみを対象にしているということを聞いたことがあります。なのでオープンにAPIを公開しており、誰でも自由自在にアクセスが出来たものの、使う側の自己責任において利用する必要がありました。

そういった意味では、Web型のシステムトレードを提供しているイスラエルのB社や御社を含め、EAに関わるサービス提供をしている企業が増えてきたことにより、一般の個人投資家を対象にして自動売買スキームを提供できるようになった功績は極めて大きいです。

有難うございます。まだまだB社にははるか及ばないですが・・・。ただ、今となっては振り返ると、やはりロシアのMetaQuotes社がMetaTraderを開発したことが最も自動売買の普及に貢献したと言えるのではないでしょうか。

私もそう思います。確か2007年ごろだったかな、MetaTraderを最初触ったとき、”なんだこれは?!”というぐらい動作が軽いのにびっくりした覚えがあります。軽すぎて逆に本当に大丈夫かなという感じでした。

そうでしたね。本当に衝撃的でした。しかも無料で使えるということで、このMetaTraderの存在が世界の自動売買の世界を生み出したといっても過言ではないでしょう。

そうそう、MetaTraderといえば、今回個人のEA開発者の方にも多数いらっしゃっていただきましたね。

EA開発者の方々は普段は裏方にいてなかなか直接顔が見えませんが、彼らのような個人のEA開発者が作ったプログラムが、大手のEAポータルサイトやB社の自動売買プラットフォームを経由して、C証券やD証券など各社のシステムトレードサービスとして提供されています。

そういった意味では、普段はなかなか表には出てこない彼ら(EA開発者)こそが、今の自動売買/システムトレードの価値前提を生み出しているといっても過言ではないですね。

はい、本当に彼らの功績は大きいと思います。ですので、こういったネットワークを大事にしていくと同時に、世界の動向にも目を向けながら更なる業界ルールの整備とサービスの活性化につながるような貢献ができたらいいなと考えています。

あれ、そういえば、冨山さんの会社でも他社のサードパーティーに対してEAの開発・提供は行っているのですか?

いや、私のところからは出していないんですよ。あくまでも当社は独立系ですので・・・。でも、今度、新しいサービスをリリースします。

なるほど。いずれにしても、投資家の需要とEAの供給におけるミスマッチは間違いなく現場の声としてあるんじゃないですか?うちではEAを開発していて(自分もあまり表に出ないほうだけど)、今回このような場に出させてもらって、そういった声が大きいんだなと感じましたよ。
小川さんのおっしゃる通りだと思います。供給が追い付いていないですね。私は前職のEA関連会社を経て独立し、今はEAの総合コンサルタントを行うサービスを始めました。本当に多くのFX業者からEAが欲しいというリクエストを頂いており、今は急いで独自のネットワークを駆使し、新たなトレーダーやEA開発者の方々の発掘に力を入れているところです。

我が社もEAを多数用意しているので、奥瀬さんお願いしますね。

小川さん、もちろんです。いずれにしても、またこういったことを、どんどん企画して業界を盛り上げていきましょうね!

そうですね、奥瀬さん!小川さんも次は是非ご一緒に。

 
株式会社ゲムトレード代表 冨山 智広 氏

2006年より、 トレードステーション、トレードシグナルなどを用いた、日経225先物、S&P500、Russel2000先物等を対象にした自動売買アルゴリズムを開発。最近ではMetaTrader4を用いたEAのアルゴリズム開発を手がけ、ギャンブル理論を投資論理に応用することもある。2011年11月より、共同プロジェクトにおいて、ゲムトレードというMetaTraderの自動売買に特化したポータルサイトの運営をスタートした。

(過去の活動)2010年11月8日、サーバーホスティング会社で著名な使えるねっと主催のFXセミナーにてパネラーを務める。 2011年5月31日、金融ポータルサイトForexProsにてセミナー講師。その他、マイコミジャーナルでの取材
【運営サイト】ゲムトレードゲムdeミラッテラー


株式会社そよかぜ 代表取締役 奥瀬 道生 氏

明治大学政治経済学部を卒業後、インヴァスト証券、三菱UFJメリルリンチPB証券、ゴゴジャン(fx-on.com)で勤務。2013年に株式会社そよかぜを設立。現在、システムトレードソフト開発、ファイナンシャルプランニング事業を行っており、投資家向けの情報配信やサービスを提供している。
【運営サイト】mokuseのブログ
  



合同会社 NGS 代表取締役 小川 晴隆 氏

2006年頃よりS&P500、日経225先物、FXの個人投資家として活動。2012年より合同会社NGS設立。MT4、トレードステーション、トレードシグナル、マルチチャート、Excelマクロなどあらゆるプログラミングを駆使し、独自投資アルゴリズムの開発・提供を行っており、システム面において強力な技術力を持った会社。現VPS無料提供サービスCloudTraderのプロジェクトに参画中。

【運営サイト】Cloud Trader
       

 (取材、記事: 藤野 宙志、柴田 潔 /   撮影、編集・制作:柴田 潔)

 

※ 本取材レポートは、シストレ・EA業界を取り巻く活動や取組みの様子を情報提供の一環として紹介するものであり、個人投資家の投資勧誘を目的としてはおりません。




10:48 | 取材:金融・IT業界向け

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