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2015/11/10

【楽天証券】収益の分散化による安定的な収益確保へ、投資信託と個人富裕層向けIFAビジネスが拡大、「2016年3月期 上半期決算説明会」開催!

| by:ウェブ管理者


 2015年11月9日(金)、楽天証券は、「2016年3月期 上半期決算説明会」を中央区茅場町の東京証券会館で開催。代表取締役社長 楠 雄治 氏より、決算内容の説明のほか事業概要の現状や今後の事業戦略について集まった報道陣に向けて説明が行われた。

 総合口座数は、楽天グループ経由の流入のほか、FXCMジャパン証券の合併効果などもあり、前年同期比で11.9%増の195万口座となり、預り資産残高は3.5兆円を突破した。



 同氏は今期のトピックスとして8月中旬にあったチャイナショックを挙げ、ネット証券各社にその影響がある一方、FX収益が高い楽天証券は比較的その影響が少ない結果となったと分析。今後も国内株式市場が低迷する局面においても、安定した収益が見込める投資信託及びFX市場に注力し収益を分散化していくとした。(2009年4月-9月の収益内訳と比べ、委託手数料は56%→36.9%に低下。投資信託・債券は9.6%→18.8%に、FXは3.1%→8.9%に上昇。)

 投資信託においては、取扱い本数は2,000本を突破し、ノーロードの取扱い本数も700本を超え、業界最大級の取扱数を提供している。また、NISA口座による積立設定件数も同年前期比で26.7%増と好調で、10月に取扱を開始した年金専用ファンド(DCファンド)もあり、さらに件数の伸びを加速させているという。

 
また、FXでは8月にFXCMジャパン証券を合併しFXビジネス基盤を拡張。FX売買高は前年同期比で181.1%増となり、店頭FX業界における取引金額は8月に4位に浮上し、ホワイトラベル先の楽天銀行分を含めると3位になるという。また、FXCM Asia Limited(香港)を完全子会社化するなど、まずは香港、更には将来的に他の地域への展開も検討していくなど、外国為替証拠金取引サービスを強化する方針だ。



 金融商品仲介業の制度を活用したB2B2C型の個人富裕層向けサービス「IFAビジネスは、IFA顧客の預り資産が1,600億円を突破するなど、IFAにおける顧客数は前年同期比で48.7%増、預かり資産残高は前年同期比で54.2%増と大きく伸びた。

 また、2015年新規口座開設者のうち、半数超がスマートフォン利用者、投資未経験者ということに着目。特にスマートフォン利用者に対してはスマートフォン向けアプリ「iSPEEDのダウンロード数が110万件を突破するなど、取引シェアを伸ばし続けている。また、投資未経験者に対しても、10月より投資信託ページを見やすいようにリニューアル。経験者用・未経験者用の2つに分け、未経験者にもわかりやすく適切な投資信託を選択出来るように改善した。



 その他にも、二子玉川への移転に伴うグループ間連携の強化、楽天銀行とのシナジー・マネーブリッジ、各種資産残高に応じて最大で信用取引の手数料を無料化するというロイヤルティプログラム「超割」、楽天証券オリジナルファンドスコアレバレッジファンドのラインナップ、およびNISAや取引ツールの拡充など、さまざまな取組みサービスの詳細について披露した。

 1999年の手数料自由化を契機に参入が続いたネット証券の本格登場から16年が経過した。FinTechという言葉と共に、人々のライフスタイルの大きな変化と金融サービス・金融インフラの在り方の変革というパラダイムシフトを迎える中、楽天経済圏の進化とグループシナジーの最大化を追求する楽天証券の今後のサービス展開に注目していきたい。

(取材、撮影、記事、編集・制作:GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




10:30 | 写真:投資家向け




 

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