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2015/12/30

【新経済連盟】気鋭・重鎮の起業家が一堂に会し、過去の失敗から起業と経営のヒントを共有、「失敗力カンファレンス」開催!

| by:サイト管理者


 2015年12月15日(水)、一般社団法人 新経済連盟は、ベルサール渋谷ファースト2階 ホールAにおいて、「失敗力カンファレンス」を開催した。新経済連盟は、幅広い産業分野でのイノベーションや成長戦略の実現、公正な競争環境の実現、国民のさらなる政治参加の促進や行政プロセスの効率化、地方の活性化に向けた環境整備に貢献すべく活動を続けている。



 「失敗力カンファレンス」では、失敗のリスクに果敢に挑戦し、それでも起きてしまった失敗から学びを得る、「失敗力」にフォーカスし、アントレプレナーシップ(起業家精神)と挑戦する勇気、そして経営のヒントを共有することを目的に開催したという。



 最初に、新経済連盟の代表理事を務めている楽天 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史氏り来場者へのお礼の言葉と共に、新しい時代をつくる経済団体である新経済連盟の目的や参加企業の概要について簡単に述べ、失敗力カンファレンスの目的として失敗を「Failure」と捉えるのではなく、「Learning Experience」と捉え、失敗を恐れること無く、どんどん新しいことに挑戦していってほしいとし、開会の辞とした。




 セッション1 「Like a rolling stone -転がり続けろ-では、KLab 代表取締役社長CEO 真田 哲弥氏ドリコム 代表取締役社長 内藤 裕紀氏の2名がスピーカーとして登壇。モデレーターは、クラウドワークス 代表取締役社長兼CEO 吉田 浩一郎氏が務めた。

 最大の失敗について、真田氏は、後から持ち株比率を高めることの難しさ、どうやってもリカバリーショットが打てないこととして「資本政策」を挙げたほか、低い成長率の計画のままで満足し茹でガエルになってしまうような「失敗を認識していない失敗」を指摘した。また、内藤氏は、企業買収に伴う銀行借り入れと赤字決算の状況下における短期間でのリカバリーに追い込まれた際の状況として「双子の赤字」を挙げ、当時の若かりし自身の慢心と会計知識の不足を振り返り、自分たちが取れるリスク許容量の把握、踏み込めるギリギリのラインを知ることが経営には欠かせないとした。その上で、経営者として挑戦し続ける理由として、「現状維持は退化である」(真田氏)、「やりたいことがあるから、やっているだけ。自分がどこまで出来るか、どこが出来ないか、自分を知ることが重要であり、それは、挑戦と失敗をやってみないとわからないこと」(内藤氏)と締め括った。




 セッション2 「失敗を克服する特効薬」では、ベアーズ 専務取締役 高橋 ゆき氏カラーズ 代表取締役社長 経沢 香保子氏ウォンテッドリー 代表取締役CEO 仲 暁子氏の3名がスピーカーとして登壇。モデレーターは、楽天コミュニケーションズ 代表取締役会長 平井 康文氏が務めた。

 最初に事業概要と自身で自分を表現する似合う色(高橋氏はピンク、経沢氏は黄色、仲氏はグレー)と共に自己紹介を行った後、世の中にあったらいいなという社会的価値を生み出す共通項を持つ3氏より、それぞれにとっての最大の失敗とそれを克服する特効薬について私見が披露された。経沢氏は、自分が「自信」を貫き通せなかった時の失敗を振り返り創業経営者として周りに流されないことの重要性を指摘、特効薬として文字に書くことで観察力を高め物事の感性や学びを可視化して共有することが救いになったとした。高橋氏は、過去に社員が一斉退職した時の背景に触れ「社員への愛の伝え方・育み方」を挙げ、”失敗は成長のもと”と捉えて失敗を有難いことだと解釈する力を磨き覚悟を持って臨むことが秘訣とした。仲氏は、数え切れないほどの「毎日失敗」とそれを克復を繰り返す中から、起業家から経営にフェーズが変わる際に失敗経験豊富なメンターの存在を挙げ、いかに速く型をつくり、そして、型を破るかが大事だと語った。




 セッション3 「失敗力対決一本勝負! スペシャル対談」では、SNS ファウンダー 堀江 貴文氏サイバーエージェント 代表取締役社長 藤田 晋氏の2名がスピーカーとして登壇した。

 激動の時代を長くお互いを知り合う関係にある藤田氏の質問に対して堀江氏が答える形で対談が進み、ライブドア時代から現在に至るまで、米国出張、プロ野球、社長業の適齢期、社外取締役、スマホアプリの可能性、グローバル展開、ロケット事業など、堀江氏の実体験にもとづく数々のエピソードに対してストレートに迫り、本音トークを展開。最期に堀江氏は、「今の時代、失敗したからといって命がとられるわけではない。失敗を恐れずに何度でも挑戦し、最後に成功すれば世間の記憶は全てを上書きしてくれる」と語り、来場者へエールを送った。




 セッション4 「失敗を通して学んだこと」では、セガサミーホールディングス 代表取締役会長兼社長 里見 治氏ニトリホールディングス 代表取締役社長 似鳥 昭雄氏の2名がスピーカーとして登壇。モデレーターは、三木谷氏が務めた。

 ここまでのベンチャーを中心としたセッションから一転、日本を代表する企業を長く育て上げた経営者である里見氏、似鳥氏、それぞれの創業から現在に至るまでのエピソードを披露。里見氏が経験した倒産のピンチから人との出会いと信頼、似鳥氏が経験した店舗拡大時におけるピンチとアメリカでの学びと志など、極限まで追い込まれても逃げなかった精神力や哲学、人とのネットワークや仲間の重要性について両氏の想いや考えが語られた。その上で、起業を目指す参加者の若者に向けて、里見氏から「積極進取」、似鳥氏より「チェンジ、チャレンジ、コンペティション」がメッセージとして送られた。そして、最後に三木谷氏は、人間力豊かな筋が通った経営者を迎え、日本のベンチャー界において失敗を恐れることなく、これからも盛り上げていきたいと締め括った。



 最後に、平井氏より「失敗力カンファレンス2015」の簡単な振り返りと来年からの新経済連盟の活動について簡単に述べられ閉会の辞とした。

 なお、新経済連盟では、2016年4月7日・8日に、ホテルニューオータニにおいて「新経済サミット:NEST(New Economy Summit 2016)」の開催を予定している。同サミットでは、世界の経済と産業を牽引する伝説のイノベーターたちが東京に集結し、真のグローバリゼーションと、熱いアントレプレナーシップを共有する場として毎 年開催されている。世界を変えていくイノベーターを目指す想いを持っている方々は、ぜひ参加されたい。

 当日のスピーカーは豪華な顔ぶれが並んでいたが、どのスピーカーも共通して一度は存続が危ぶまれるほどの大きな失敗を経験しているということだ。当カンファレンスの来場者は起業家、もしくは起業を目指す人が多く、彼ら・彼女らにとっては非常に参考になる、また勇気づけられるカンファレンスとなったのではないだろうか。ビジネスは挑戦の連続、敗を恐れずに積極的に挑戦していく姿勢を常に持ち続けていて欲しい。

(取材・撮影・記事・制作 : 佐藤 裕規、編集:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ




15:49 | 取材:金融・IT業界向け

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