【野村證券】ノムラ個人投資家サーベイ（2017年1月）～『ノムラ個人市場観指数』は37.4と3カ月ぶりに上昇 - グッドウェイ：金融・IT業界・フィンテック情報ポータルサイト（GoodWay Fintech）

2017/01/20	【野村證券】ノムラ個人投資家サーベイ（2017年1月）～『ノムラ個人市場観指数』は37.4と3カ月ぶりに上昇	\| by:ウェブ管理者

1. 調査の要約

(1) 『ノムラ個人市場観指数』は 37.4 と 3 カ月ぶりに上昇

3 カ月後の株価見通しについて「上昇する」という回答比率と「下落する」という回答比率の差である『ノムラ個人市場観指数(Nomura I-View Index)』は 37.4 と 3 カ月ぶりに前月比上昇した。調査時の日経平均株価（17 年 1 月 10 日終値）は 19,301.44 円と前回調査時（16 年 12 月 5 日終値：18,274.99 円）を 1,026.45 円上回った。

(2) 「国際情勢」の注目度が上昇、「為替動向」の注目度が低下

今後 3 カ月程度で株式市場に影響を与えると思われる要因について質問したところ、「国際情勢」を挙げた回答比率は 63.9％と前月比 3.5％ポイント上昇、5 カ月連続で前月比上昇した。一方、「為替動向」の回答比率は 20.5％と、前月比 5.0％ポイント低下した。

(3) 「通信」の注目度が上昇、「素材」、「自動車」の注目度が低下

今後 3 カ月程度の個人投資家の各業種に対する見方について、「魅力的な業種」との回答比率から「魅力的と思えない業種」との回答比率を差し引いた DI を見ると、「通信」のDI は 2.3 と前月比 2.9 ポイント上昇した。「資本財・その他」の DI は 4.6 と前月比 2.3 ポイント上昇し、3 カ月ぶりに上昇した。一方、「素材」の DI は 0.5 と前月比 3.7 ポイント低下し、5 カ月ぶりの下落となった。「自動車」の DI は 0.4 と前月比 2.7 ポイント低下した。

(4) 小幅の円安ドル高を見込む回答が増加

3 カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて、円安ドル高を見込む回答比率の合計は 47.0％と前月比 1.9％ポイント上昇した。「5 円程度円安ドル高」を見込む回答比率は37.7％と前月比 5.1％ポイント上昇した。一方、「10 円程度円安ドル高」を見込む回答比率は 7.7％と前月比 2.5％ポイント低下し、「10 円以上円安ドル高」を見込む回答比率は1.6％と同 0.7％ポイント低下した。
「5 円程度円高ドル安」との回答比率は 29.1％と前月比 2.8％ポイント低下し、「10 円以上円高ドル安」の回答比率は 4.9％と同 0.8％ポイント低下した。一方、「10 円程度円高ドル安」を見込む回答比率は 19.0％と前月比 1.7％ポイント上昇した。

(5) 「ユーロ」、「ブラジルレアル」の投資魅力 DI が上昇

今後 3 カ月程度の各通貨に対する見方について、「最も投資魅力がある通貨」との回答比率から「投資魅力があると思えない通貨」との回答比率を差し引いたDI を見ると、「ユーロ」が-7.7と前月比3.9ポイント上昇し、マイナス幅を縮小させた。「ブラジルレアル」は-11.6と前月比3.8ポイント改善し、4カ月連続の上昇となった。一方、「中国元」が-49.8と前月比6.7ポイント低下し、6カ月連続で下落した。

(6) 金融商品では「預貯金」の注目度が低下、「国内株式」の注目度が上昇

各金融商品に対する考え方について、「新しく保有したい、あるいは保有金額を増やしたい金融商品」との回答比率から「保有をやめたい、あるいは保有金額を減らしたい金融商品」との回答比率を差し引いた DI を見ると、「預貯金」の DI は 29.4 と前月比 2.9 ポイント低下した。一方、「国内株式」の DI は 38.9 と前月比 1.8 ポイント上昇し、「海外株式」の DI も 8.6 と前月比 1.6 ポイント上昇した。

(7) 1 年後の物価見通しについて「上がる」との回答比率が上昇

日頃よく購入する物やサービスの価格について、今から 1 年後にはどのように変化すると思うかをたずねたところ、「上がる」との回答比率は計 38.4％と前月比 3.7％ポイント上昇し、「下がる」との回答比率は計 16.6％と同 2.8％ポイント低下した。「変わらない」との回答比率は計 45.0％と前月比 0.9％ポイント低下した。

(8)「NISA(少額投資非課税制度)」について

今月のスポット質問は、「NISA(少額投資非課税制度)」についてたずねた。全体の 60.7％の回答者が NISA 口座を開設済みだった。口座開設済みの回答者に昨年 1 年間（2016 年 1 月～12 月）に NISA 口座で投資した金額をたずねたところ、「0～20 万円」の回答が 30.6％と最も多く、次いで「100～120 万円」の回答が 26.9％と多かった。
今年中（2017 年 12 月末まで）に NISA 口座内で予定している投資金額をたずねたところ、「100～120 万円」の回答が 27.7％と最も多かった。運用原資は株式が最も多く、次いで預貯金が多かった。購入したい商品は国内株式を選んだ回答者が多かった。

原文はこちら
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20170120/20170120.pdf

17:08 | 金融：証券

< 前の記事へ次の記事へ >一覧へ戻る